マイベアノミクス

ミレニアル世代のビットコイン資産運用ブログ

ビットコイン、イーサリアムが持つ矛盾とセカンドレイヤー開発への期待

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仮想通貨の矛盾

イーサリアムは期待できるプロジェクトだけど、「価格」が上昇し続けるとは限らないと思う。

それは、人気であればあるほど、価格や送金手数料が高騰するため、使いづらいサービスになって来る。これは、ビットコインでも同じだけど、より使いやすいサービスになるためには、利用されるほどに、価格が安価になっていく必要があるし、理想的にはほとんど無料で利用できるトークン設計でなければ誰も使わないのではないか。

一般的には、大量生産や普及していくにつれてサービスコストは低く押せられ、安価に提供できるので、さらに普及を促すことができるという流れを作り出すことができる。

だけど、仮想通貨はまったく逆だ。

例えば、仮想通貨をお金として考えた時、支払い方法でクレジットカードと比べると、手数料もかかるし、ましてやポイントも付かない。

誰がそんなメリットのないお金を使いたがるのか?

唯一利用したいと思う層は、ビットコインなどの仮想通貨で財を成したクリプト長者くらいだろう。それか、外国人観光客が両替の手間のない仮想通貨で支払いをするニーズか。(これは支払い出来る店舗がほぼゼロなので現時点では不可)

通貨として使えない

仮想通貨には、大きな矛盾があるとするならば、人気が集まり価格が上がるにつれて、手数料高騰で、使いにくくなってしまうという弱点がある。

皮肉なことだが、仮想通貨が暴落して人気が落ちたら、送金手数料も激安になるわけだ。

利用される取引の量で、送金手数料が、5円程度から1万円程度まで不安定な状態になってしまうビットコインは通貨としては一般的に利用されるわけがない。

仮に、5円程度の送金手数料でも、マイクロペイメントと呼ばれる少額の決済には、負担の割合が高くついてしまうので、利用は現実的ではない。

ライトニングネットワークの実装が解決

しかし、失望ばかりではなくて、これらの問題を解決する解決策も提案されている。

これから期待したいのが、セカンドレイヤーという次の技術だ。ビットコインにライトニングネットワークが実装されれば、サービスが単体で全てを動かすのではなく、連携し合いながら、欠点を補い合っていく。

イーサリアムも、イーサリアム以外で動かすことのできるプロトコル開発が進んでいる。

一極集中は過度の負荷を与えてしまうので、適度に分散されることで、能動的に繋がるようになっていく。

今は、技術面、法律面でも問題だらけの仮想通貨だけど、いずれ時間が経つにつれて解決される日は来ると思う。

昨年はバブルだったので、人気の集まりと、価格の上昇が一気におきたため、開発環境が整わずして崩壊した。だけど、必要な資金を集めることができた大切なフェーズだったのではないか。いささか無法地帯と化した仮想通貨市場だったけど、詐欺もありながらも、それだけでなく、健全に開発環境が整い始めた年になったのではないかと思う。

今年は、徐々にその成果が出始め、投機だけでなく、技術面でも革命的な年になるのではないか。

バブルは必ず弾けるが、そこからグーグルやフェイスブックのような超有料企業が生み出される。それは、インターネットの明瞭期にも通じるところがあるし、今はバーゲンセールになったお宝を適正な目で探し当てることがチャンスと捉えれるのではないかと思う。

トークンエコノミーはこれから始まる

仮想通貨は、決して終わったわけではなく、これから始まるものだ。そして投機だけでなく、実需としての技術面がこれから、一般的にサービスとして浸透していくスタートの年になる。スマートフォンがものの10年で人々の生活になくてはならないものになったように、未来は予測困難なものである。だからこそ冷静にこのトークンエコノミーという大きな時代の転換点を見極めようと思う。