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【徹底検証】ぶっちゃけ仮想通貨を買う意味あるの?

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市況

仮想通貨の市況は、年始暴落後のショックから回復傾向にあるものの、地合いは良好とまでは言えない状況です。

昨年度の相場楽観モードから一転し、参加者の投機熱が冷め、出来高、検索トラフィックともに減少傾向が続いています。総悲観モードの仮想通貨市場は、警戒モードから予断を許さない状況に変わりはありません。

見通し

しかしながら、ポジティブなニュースも続いており、機関投資家の参入や、富裕層向けの仮想通貨預かりサービスの拡充、企業の仮想通貨ビジネスへの関心や参入、大手取引所の統合、政府による規制も前向きな議論が始まっています。

 

そんな中、短期的にはバブルの熱狂が冷め、相場が冷静になってきたことは良いことだと思います。そして、個人投資家も詐欺や悪質な情報に振り回されない知識や免疫も養われてきたことではないでしょうか。

課題

そして、仮想通貨は、長期的に見た場合に、まだまだポテンシャルの高い市場に成長していく余地があると思っています。次の課題として、実社会に仮想通貨やブロックチェーン関連ビジネスが、実際に使われていかなければなりません。

ビットコインが、支払いの手段として普及する未来は、まだまだ想像はできませんが、新しいアセットクラスとしてのポートフォリオに組み込み保有するという選択肢も、現実的に考えるようになってきたと思います。まずは、仮想通貨取引所ビジネスの普及から始まり、支払い手段としての決済ソリューションが拡充していくことで、着々と社会に普及していく様子が伺えます。

検証

こんな中、仮想通貨投資をする意味が本当にあるのかを検証してみようと思います。

まず、仮想通貨を購入して、第一に「儲かるのか?」という疑問があります。

今までのイケイケモードの時とはうってかわって、精神不安定患者のような仮想通貨市場ですが、やがてこの病から覚めて、元気なビットコインちゃんにもどってくれることを期待していますが、やはり回復までには、相当の時間がかかる可能性があります。

その前提で、投資のスタンスを私たちも変えていかなければなりません。

儲かった場合

まず、儲かった前提で、ちょっと税金の例を出して考えていきます。獲った狸の皮算用ですが、例えば、100万円投資して、5倍の500万円になった場合。これは、正確には、400万円の利益ではありません。

仮に給与所得が500万円の人は、合計所得が1000万円を超えてしまうので、確定申告をして高額な税金を納付する必要があります。仮想通貨の税区分は雑所得に該当して、合計総所得から、所得税・住民税合わせて55%以上の税金を支払うこともあります。

株式では、一律役20%の申告分離課税という優遇処置がありますが、仮想通貨には適応していません。

これは、仮想通貨の売り買いにより、利益を確定させた場合発生する税金なので、含み益には課税されません。

損した場合

反対に、100万円を投資して、5分の1の20万円になった場合。

これは、単純に80万円の損失が確定します。

株式と違って、遡って3年間の損失の繰り延べ優遇処置がありません。よって、損失を翌年度以降の利益と相殺することができず、仮想通貨の売り買いによるマイナスは、単年度での損失が確定します。

これって不利じゃん?

その通りです。つまり儲かった場合は、多額の税金を納める必要が出てきますが、損した場合は、何の救済処置もありません。これだけでも、かなり仮想通貨への投資が、いかに不利な状況であるかがわかると思います。

株式と比較した場合、仮想通貨は、高いボラティリティが魅力で、投機としての需要があると思いますが、株式でも、日経平均の先物取引というものがあり、10倍、20倍のレバレッジで投機的に取引を行うことができます。そして、先物も株式同様、申告分離課税の優遇対象なので、一律20%程度の税率、3年間の損失繰り延べ優遇があります。

 

仮想通貨には、税優遇がないことが投資としての魅力を大きく損ねていると思います。

今後、株式のように、優遇処置が導入される可能性もありますが、FXでも実施まで何年もかかっています。

残念ながら、仮想通貨に税優遇が導入されるまでは、当分先でしょう。

じゃあどうすればいいの?

仮想通貨は値動きが激しいので、全資産を仮想通貨で保有することはオススメしません。最悪ゼロになってしまうことを覚悟して、少額で遊び感覚で参加するのが一番良いと思います。

この無くなっても良いと思える金額は人によって違いますが、それくらい気楽に参加しないと、日々の激しい値動きが気になってしまって、精神的に不安定になったり、必ず仕事に支障をきたすようなことが起こってきます。

 

また、対策としては、利益が出ても、含み益として保有しておき、税優遇まで長期保有する。(この場合はトレードができませんし、かなりの時間的忍耐力が必要です。5年以上寝かせないといけないかも)若しくは、部分的に利確して、単年度の合計所得が高額な税率を上回らないように調整することが効果的です。

まとめ

こんな感じで、ぶっちゃけどうなの?というお話をさせて頂きましたが、仮想通貨を買う意味は、投資としてだけでなく、最先端の技術に触れられるという興味関心が大きいと思います。だから誰にも止められるものでもありませんw

個人的には、仮想通貨は買って忘れておく位が丁度良いと思っています。そうすれば、長期保有として投資できますし、日々の値動きに動揺することもないと思います。

また実際に仮想通貨を保有することで、仮想通貨やブロックチェーンまわりの技術への興味も湧きますし、トレンドの技術の理解もより深まります。

仮想通貨は、リスクもありますが、大局的なトレンドとしては、これから先成長していく分野だと思うので、参加するだけでも面白くなってくると思います。

ただし、くれぐれも投資は自己責任となりますので、無理のない範囲で仮想通貨を楽しんでいただけたらと思います。