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ミレニアル世代のビットコイン資産運用ブログ

ビットコインは富裕層にとってどういうものか?リスクヘッジとしての仮想通貨を考える

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私たち一般人にとって、仮想通貨とは、人生一発逆転アイテムとか、投機的な夢を追うためのものとして、値上がりしてなんぼという感覚でおりますが、既に金融資産を潤沢にお持ちの、富裕層の方たちは、仮想通貨についてどのようにお考えなのでしょうか?

今日はそんなお金持ち視点で仮想通貨について考えていこうと思います。よろしくお願いします。

富裕層にとってのビットコイン

富裕層にとって、資産は増やすものではなくて、守るものという認識があります。

それは、せっかく苦労して築き上げた富を、政治的な権力によって剥奪されるという歴史を繰り返しているからです。

例えば、戦時中の混乱期には、政府による預金封鎖という強硬手段が取られたことがありました。

日本では戦後の混乱期などに、財産税の導入や、財産所有額が10万円を超える国民に対し、25%から90%の課税が行われています。

預金封鎖とは、国の情勢悪化を改善する手段として、国民がその債務を肩代わりすることによって穴埋めをします。

これによって自由に銀行の預金を引き出せなくなり、場合によっては、政府が全額、または一定率没収という金融政策がとられます。

預金封鎖orデフォルトはこれからもあり得る

平和な現代では考えられないことですが、日本以外でも、中国、韓国で実際に起きたことです。戦争で武器を買うお金を国が捻出するため、強制的に国民の資産を差し押さえるという政治的な独断処置が実際に取られてきました。

また、預金封鎖以外にも、経済の混乱や国の財政悪化を理由に、通貨の価値が下落してしまう通貨ショックというものもあります。

 

これは、一般人よりも多額の金融資産を保有している富裕層にとっては、苦労して貯めたお金が、強制的に没収されてしまうことに、なかなか納得がいかなかったことでしょう。

表面的にはお国のためと言いながらも、悔しい思いをした人たちは多数存在します。

 

現代でも平和にみえても、同じような預金封鎖や通貨危機がいつやってくるかわかりません。

日本だけでなく、先進国でも多額の債務残高が年々膨れ上がり、具体的に返済する計画の目処すら立っていないからです。

債務残高を減らす手段として、1、税収をアップ 2、歳出削減 3、インフレーション 4、預金封鎖orデフォルトがありますが、残念ながら現在の政策は上手くいっていません。一説には国債の買い上げもあと10年くらいしか持たないと言われています。

そこで、代々資産家の家庭は、経済の危機を歴史から学び、資産の安産を確保するために様々なリスク回避策を考えて備えの準備をしています。

ピンチをチャンスにする人たち

また、中国の不動産王の話ですが、戦時中、資産価値のある紫檀の家具を土の中に隠して資産没収を免れ、戦後は、その紫檀を掘り起こしてお金に変え、焼け野原になった土地を大々的に買い上げることで、一代でホテルチェーンを創業して、巨万の富を築き上げた富豪が存在しています。

同じように、戦後の焼け野原になった東京などの一等地を買い占め、大富豪となった資本家もいます。

富裕層は、その資本を失わないばかりか、上手に運用することで、逆に大きく何倍にも資本を成長させてきました。

そのように、ピンチの時にちょっとした金融知識を持っていることで、チャンスに変えてしまう豪腕資本家もいます。

 

そこで、仮想通貨に関しても富裕層の考え方を当てはめてみたいと思います。

今後、富裕層向けの仮想通貨預かりサービスが増えて来ていますが、すでに莫大な資産を持っている富裕層は、リスクヘッジとして仮想通貨を好むのではないかと思っています。資産の一部をクリプトアセットに組み込むかもしれません。

その代表的なサービスが、Xapoや、ピーターティールが始めようとしている富裕層向けプライベートな仮想通貨取引サービスだと思います。

富裕層の関心が仮想通貨に集まるかも

つまり、今後、「取引所に多額の資金を預けておくGoxリスク」の問題が解決されれば、世界中の資本家は、プライベートで仮想通貨を購入する可能性が高いと思います。もともと資産逃避先として、キプロスの財政破綻時にビットコインは注目されたほど、富裕層と相性が良い金融商品です。保有することのセキュリティーリスクが障壁になっていると思いますが、最近では、取引所の淘汰や銀行との連携、政府機関との連携も見せ始め、アンダーグラウンドな存在から、正当な表のビジネスとしてメインストリームに顔を出し始めています。富裕層が参入してくるかどうかが次の仮想通貨を底上げする鍵になってくることは言うまでもありません。

世界の富の半分を保有する1%の富裕層がまだ本格的に仮想通貨市場に参入してきていないということは、まだまだ成長余地があるのではないかと思っています。

まとめ

  • 富裕層にとってのビットコインは値上がり益ではない
  • 預金封鎖orデフォルトはこれからもあり得る
  • 資産逃避先、プライベートな金融資産、世界経済のリスクをヘッジする資産
  • これから富裕層向け仮想通貨預かりサービスは拡充されていく見込み
  • 環境が整うにつれ富裕層が仮想通貨に関心を集める可能性あり
  • 世界の50%の富の参入が次のブレイクポイント