gumiCryptos仮想通貨ファンド設立が一般投資家にチャンスな理由
仮想通貨ファンド参入本格化
gumiはゲーム開発会社として日本のベンチェー企業として有名です。そのgumiが自社のゲーム市場とブロックチェーンゲームで使われる仮想通貨との親和性を見つけて、研究を重ね仮想通貨ファンドという形で、仮想通貨市場に参入してきました。
仮想通貨、ブロックチェーンが新しいビジネスに成長していくという筋書きで、5年後、10年後を見据えて、ベンチェーファンドを創設するという動きが、昨年の末ごろから始まっています。
創成期より投資していた仮想通貨ベンチャーは大きな利益を上げれましたが、ちょうど仮想通貨の市場がピークを迎えた頃に参入をしたファンドは、含み損を抱えていて、手痛いスタートになったところが多いようです。
しかし、長期で見ていけばこの程度のプラスマイナスは気にならない程度になるかもしれません。
ベンチャー投資とは、シード期に複数分散投資することによって、例えば10社投資して1社でもリターンの大きい当たりを引くビジネスモデルです。
これは、明瞭期の仮想通貨、ブロックチェーン分野の投資するのに完全にマッチしたやり方だと思います。
ベンチャーキャピタルとしての相性
少し前に、ICOが話題になった時、ベンチャーキャピタルの出資額をICOの調達額が上回った時期がありました。
大型のICO案件が続々と増えてきており、テレグラムの資金調達は異様な盛り上がりを見せましたが、結局一部の適格投資家と呼ばれる大口の投資家に販売することでプレセールは行われず、クローズドな資金調達で終わってしまいました。
これには、十分な資金調達が行われた以外に、法的な問題を回避する目的もあったのではないかと言われています。投資家の本人確認を義務付ける法案の施行に先立ってリスクを回避したこと、リテラシーの低い投資家に販売することのリスクを考慮したことが考えられます。
このテレグラムのICOからは、大型案件の実例とともに、法的リスクの課題も浮き彫りにされました。
ただし、もし一般投資家にも投資機会があれば、例えばフェイスブックにかわるような世界的なグローバル企業に世界中の一般投資家が簡単に参加できたことを意味します。それがどれほど大きなインパクトであったかお分かりいただけると思います。
ベンチャー投資の歴史は、米国では、起業家と軍需産業がマッチングして、テクノロジー産業の礎を築きました。
その後、成功した企業家がパトロンとなり、新たな企業家を育成していきました。
そして、ベンチャーファンドとなったわけですが、今後は、ICOなどを通して仮想通貨市場に大きな投資マネーが流れる期待があります。
仮想通貨ファンドの利点
ICOは結局、ベンチャーが簡単に資金調達を行える手段としてブレイクしましたが、資金調達の見返りとして配布されるトークンが、実質証券の特性を持っているのにも関わらず、有価証券に課せられる厳しい規制の影響を回避する手段としても使われ、詐欺などのトラブルが絶えない、未完成のものでした。
ICOは、資金調達の方法としては画期的でしたが、投資家保護の観点から見た場合、ルールなき無法地帯と化していて、一般の投資家は食い物にされてきたという反省点があります。
そこで、せっかくの誰にでも開かれた金融を実現していくためには、起業家だけでなく、一般の投資家にも投資による恩恵を受ける手段としてのICOに変わる存在が必要だと思います。
ICOの革新的なことは、一般の投資家にも投資機会を与えられたことです。今までは、適格投資家のみに有益な投資情報が流れ、富めるものがより富むという歪んだ構造になっていました。
これが、インターネットによる情報革命とともに、フラットに有益な情報を一般的に得られると、情報格差による投資機会の不平等がなくなるという期待が込められています。
しかし、法的な問題も含めて、これから、直接ICOで一般投資家が投資に参加できることは、益々難しくなってきます。
そこで、期待できるのが、gumiなどのファンドを通して投資機会を得ることです。
詐欺ICOを見分けるサイトや、法的な規制機関が設けられることで、健全な仮想通貨市場が形成されようとしていますが、一般的には、ファンドがスクリーニングしてプロに任せるという選択肢が有望ではないでしょうか。
この場合は、間にファンドが入るので、本人確認などの法的な問題もクリアできますし、詐欺ICOはふるいにかけられるので、投資家は安心して投資することができます。
初期は、大口の投資家向けになりそうですが、今後は、一般投資家にもファンドに参加する機会が得られるかもしれません。
むしろ、詐欺をスクリーニングする機能としてファンドを通して投資するメリットのほうが一般投資家には大きいかもしれません。
そうして健全に、仮想通貨、ブロックチェーンに一般投資家が参加できるようになれば、富の不均衡も改善されていくかもしれません。
仮想通貨のブームは始まったばかりですが、これからは、実需としてのインフラづくりが進んでいきます。
もちろん、すべてのプロジェクトが成功するわけではありませんが、仮想通貨とブロックチェーンはこれから大きく化ける期待の分野です。その波に乗れる機会を得ることはとても幸せな世代なのかもしれません。