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世界のエリートがやっている 最高の休息法「脳科学×瞑想」久賀谷 亮 (著)

世界のエリートがやっている 最高の休息法――「脳科学×瞑想」で集中力が高まる

本書は、マインドフルネスをストーリー形式で、読者に分かりやすく伝えるための良書です。

難しい専門知識はほとんどなく、主人公が潰れかけたベーグル店を立て直すために、従業員の士気を高めるため、また自分自身の日々の葛藤を乗り越えるために、実践的にマインドフルネスを取り入れていく様子が描かれています。

マインドフルネスを取り入れることによって、会社の経営や、自身の人生が前向きなものへと変わっていく様子をストーリー形式でわかりやすく解説されています。

物語を楽しみながらマインドフルネスを学んでいくことができるので、実践的でとても役に立つ本だと思います。

疲れやすい脳の原因

現代人は、様々なことに脳を使って常にオバーヒートしている状態だと言われています。

原因は、職場でのストレス、生活の問題、お金の計画、健康の心配など考えればキリがないくらい脳を使っています。

また、SNSや様々なニュースが、情報過多といわれる程、脳が処理しきれないくらいの沢山の情報を自ら取り入れて処理が追いつかない状態になっています。

体の不調は見えやすいですが、心の不調は目には見えにくいので見過ごされることが多くあまり重要視されていません。

しかし、人間の体は心身ともにバランスがとれていないと集中力が継続できず、思わぬ失敗や、体調不良を繰り返すなどの負の循環を生み出してしまいます。

そこで、心身ともに健康であるために、疲れやすい脳の原因をつきとめて、きちんと休ませてあげる方法を日常の中に取り入れていくことが大切だと思います。

脳は何もしないでも疲れて行く

脳は体重の2の重量にもかかわらず、全エネルギーの20%を消費していると言われています。

脳は意識的に活動していなくても、(つまり、ぼーとした状態でも)自動車のアイドリングを続けているように、エネルギーを消費してしまうのです。

これを、デフォルトモードネットワーク(DMN)と呼び、脳回路のエネルギーとして使われています。

このDMNのエネルギー消費量は、脳の消費エネルギーの約70を占めていると言われています。

どうやって脳を休ませるのか?

脳を休息させるためには、瞑想が効果的だと言われています。

休息には、旅行や温泉といったものが挙げられますが、体力を使うものには、かえって負担を伴うものも含まれます。

そして、旅行は、一時的な休息となってしまいがちです。

しかし、手軽に日常的に、休息を取り入れるためにマインドフルネスを取り入れることは効果があります。

継続して、休息を生活のリズムとして取り入れていけば、旅行に行った時の脳の休息状態を常に、感じることができます。

疲れない心を日常の中でつくっていくことがストレスのない生活を実現していくために役立つはずです。

マインドフルネス実践例

1)マインドフルネス愛用者

  • アップル創業者スティーブ・ジョブズ
  • セールスフォース・ドットコム会長兼CEOをマーク・ベニオフ
  • LinkedIn CEO ジェフ・ウェイナー
  • ホールフーズ共同CEOジョン・マッキー
  • ツイッター創業者 エヴァン・ウィリアムズ

2)マインドフルネス研修

  • GoogleSIY
  • フェイスブック
  • シスコ
  • パタゴニア

世界のビジネスリーダーをはじめとする、スティーブ・ジョブズが禅や瞑想に傾倒していたことは有名な話です。

では、なぜ実利を重視したアメリカ人、忙しいはずの世界のエリートたちはマインドフルネスを実践しているのか?

それは、「脳の休息」の大切さを理解しているからだと言われています。

そして、マインドフルネスが「最高の休息法」だと知っているからです。

マインドフルネスとは、その起源は原始仏教にあると言われていて、西洋人が東洋の思想や瞑想法を自分たちようにアレンジしたものです。

もともとあった宗教性は排除されているのが特徴で、実用面に比重が置かれています。

経営者ほど、社内や社外の様々なストレスにさらされ、意思決定のスピードも心にかかる負荷も大きなものになってきます。

そこで、どのようにして、心身ともにリフレッシュされた状態を維持していくのかというのがより重要になってきます。

マインドフルネスによる効果
  1. 心身ともに疲れにくい状態を維持する
  2. 集中力、判断力を保つ
  3. 怒りと疲れをコントロールできる
  4. 折れない心でモチベーションを保つ
  5. 心にゆとりが生まれ人付き合いが円滑になる

マインドフルネスは、毎日習慣化して無理なく生活の中に取り入れていくことが大切です。

なかなか習慣化するまで継続してつづけることができないとうこともありますが、一度失敗しても、また気が向いたらマインドフルネスに挑戦してみるといったスタンスの方がうまくいくかもしれません。

決して、マインドフルネスを行うことが目的なのではなく、マインドフルネスは、心身ともに健康な状態を保ち、ストレスの少ない生活を歩んでいくための、習慣の一つです。

ストレスフルな社会を生きていくための知恵として、私たちの生活に役立てていくことを目的として、ぜひ活用できればよいなと思います。

世界のエリートがやっている 最高の休息法――「脳科学×瞑想」で集中力が高まる

世界のエリートがやっている 最高の休息法――「脳科学×瞑想」で集中力が高まる