停滞気味の仮想通貨市場 ボックス相場で何をすれば良いのか？
短期的観測
最近の仮想通貨の相場は、不安定な状態が続いています。と言っても不安定なのはいつものことですねw
一律上昇している昨年と比べて、年始からの下落はショックが大きく、尾を引いているなという印象です。
仮想通貨は、暴落を繰り返しながら、さらに高値更新を続けてきただけに、ここまで長引くどっちつかずの相場は珍しいかもしれません。
冷静に考えれば、昨年の上昇幅はあまりにも大きく、下落したとはいえ、年始の価格に比べるとまだまだ高値圏で取引されています。
ここのところ、出来高も少なくなってきているようで、規制のニュースが続いている間は、しばらく上値も重いのかなと思います。
少しづつ変化している
そこで、退屈な相場の時ほど、有望な銘柄を勉強する機会にしていきたいと思います。
今、規制の問題が議論されていますが、証券としてみなされるのかなど、仮想通貨が、一般的に普及するためのハードルを越えようとしているように感じます。
最初、仮想通貨ができた頃、ビットコインは、実験レベルの代物でした。それが、おもちゃのお金レベルのものになり、ギークの間でだけ使われるネットのお金になり、キプロス危機の時は、自国の通貨のデフォルトからの逃避先として利用され、投機対象のお金になっていきました。
投機と言っても、ギャンブルとしてだけではなく、ICOという新たな資金調達のあり方や、中央集権のシステムに依存しない新たな組織のあり方を提唱するまでになっています。
仮想通貨は、まだまだ歴史が短いながらも、様々な危機を乗り越え、その役割も変化してきています。
そんな仮想通貨ですが、これからは、投機から、実需という段階に入っていくのではないかと思っています。
もちろん、すべての仮想通貨が生き残るとは誰も思っていないと思いますが、ではどんな仮想通貨が生き残り今後使われていくのかを考えることが大切です。
長期的な役割
時間とともに、ビットコインの役割は、資産として認識されていくように感じます。
ビットコインの送金の使いにくさもそうですが、貨幣経済を覆すほどの破壊力はないように思います。
むしろ、お金という側面よりも、暗号資産としての特徴に収束していくような気がします。
ライトニングネットワークが実用されれば、もっと安い送金が可能になると言われていますが、まだまだ時間もかかりますし、実際のお店で使うには、あまりにもハードルが高すぎます。
また、イーサリアムは、その発行が便利ということで、様々な新規サービスの通貨として採用され開発が進んでいますが、あまりにも多くのプロジェクトがイーサリアム上で発行されているので、その負荷は大きくなっていて、逆に実用性が損なわれる状況になっています。
今年は、イーサリアムから、独自チェーンに移行することを発表しているプロジェクトも多く、実力派のプロジェクトからは、イーサリアム離れという現象も起こるかもしれません。
実力派を見極める
そして、アルトコインの中にも、実力のある通貨が埋れている可能性があります。
これは、未来のグーグル株やアップル株を探すような作業ですが、伸び代という意味では、その銘柄を探し出すポテンシャルは高いでしょう。
現実的には、すべてのプロジェクトが成功する訳ではありませんし、針に糸を通すような、奇跡的な成功確率にかけることになります。
後になって、あのプロジェクトは、成功すると思っていたではなく、今そのプロジェクトを見つけていち早く投資しなければなりません。
実力のあるプロジェクトは、長年コツコツと開発を進めていますし、過度な価格を煽るようなことはしません。
実力派のプロジェクトと、詐欺的なプロジェクトを見極めることが大切です。
見極め次第では、ゼロになることも百になることもある世界です。リスクもチャンスもあります。
ですが、その判断を下すのは自分自身の分析と最後は運次第です。
投資は自己責任と言われますが、自分の判断で十分なリターンを得る経験は、何事にも変えがたい喜びとなるでしょう。必ず成功する訳でもないからこそ、楽しめるものなのかもしれません。
長期的に考える
今ままでのビットコインの役割がそうであったように、ビットコインそのものは変わらなくとも、役割はこれからも変化していくことと思います。
それは日進月歩変化し続けていることなので、正確に未来を予想するのは困難ですが、少しづつその先が見えてくるように思います。
今は、規制の先に何があるのか、実需としてどのような役割があるのか、暗号資産として確立されるのか、デジタルマネーとして通貨として使われるのかを考えて行きながら、ビットコインの未来を想像していくことしかできません。
しかし、数年後の未来は、いまの積み重ねの結果が示されているはずです。多くの人が、期待して、開発陣も優秀な人材が集まり始めている仮想通貨ですから、素晴らしい世界を見せてくれるものと思っています。長い目で見守って行きたいと思います。
