マイベアノミクス

ミレニアル世代のビットコイン資産運用ブログ

仮想通貨で創る経済圏 コミュニティ中心主義の未来のお金のカタチ!?

f:id:blockkuma:20180419095736j:plain

お金の未来

仮想通貨が拡がっていくと、どんな生活が訪れるのでしょうか?私たちのメリットはどのような形で享受されるのか考えてみたいと思います。

これは、私の個人的な妄想と希望的観測なので悪しからず。

 

仮想通貨が決済に使われるようになると、キャッシュレス社会が浸透するという程度の変革であれば、別に仮想通貨でなくとも、クレジットカードで十分です。

実は、もっと面白いことが想像できます。例えば、一時期話題になった「地域通貨」のようなものが流行しそうだと思っています。

地域通貨とは

地域通貨とは、個人商店などの小規模事業者の経済圏を作ることで、大企業から自分たちの身を守ろうとした試しみです。

今や、商店街のシャッター街というように、地方の経済の衰退を表す代名詞になっていますが、大企業が地方に進出する以前は、地方は地方で、小規模なお店が商売を営んでいるといった風景はごくごく当たり前にありました。

しかし、大型店の出店で、品揃え、価格ともに互角に戦っていくのは難しく、お客が個人店から大企業に流れてしまいました。

これによって、消費者には経済的なメリットがあったものの、地方を支える事業主の廃業が進み、雇用の空洞化と地元企業の法人税収悪化という副作用に悩まされることになってしまいました。

 

そこで、自治体が、自分たちの経済基盤を地域通貨という縛りでインセンティブを付けて維持しようとしたわけです。

利用者も地域通貨経済圏のルールに沿って、地域の経済に貢献しながら、ルールづくりに関わることもできます。

これは、市場での競争原理を無視したやり方です。資本主義のルールに沿って考えると無理がありました。ただ、地域通貨は、資本主義とは別の価値観として、地域に貢献できる社会的な価値を提唱したことは素晴らしい取り組みで合ったと思います。

 

地域通貨ブームの頃は、ごく少数の自治体で紙幣ベースの通貨を発行していたのですが、これが、今のブロックチェーンを使ったデジタルの地域通貨を仮想通貨を使って発行すれば、コストはほとんどかかりません。そればかりか、地方の観光や、名産品をPRしながら、逆に全国にスケールさせるということも可能になります。

今、ふるさと納税で地方にお金を呼び込むための施策が成功していますが、ユーザーに金銭的メリットが分かりやすい形で提供できているからだと思っています。

そしてそこに、社会貢献とうい新しい価値観がミックスされていることが、追い風になっていると思います。

同様に、地域通貨にも、クーポン機能を付けるなどの施策を実施すれば面白い実験がこれから試せるのではないでしょうか。

電力会社が仮想通貨

また、電力会社も面白いものがあります。夜間の余っている安い電力を使ってマイニングをするといったことがユーザーの間で試されていますが、マイニング収益を左右する安い電力は、当然、電力会社がやることの方がメリットがあります。

先日、熊本電力が自社でマイニング事業参入を発表したり、東京電力も電力直接取引プラットフォーム事業を展開するベンチャー企業へ出資をするなどの動きが活発になって来ています。

電力自由化では、個人が余った電力を電力会社に販売するというビジネスもでるを生み出しましたが、その一歩先には、電力会社の仮想通貨を発行して、余剰電力を仮想通貨に変えて、お店で使える、または、個人間で送金し合えるといった経済圏を作ることも可能かもしれません。

これらは、法定通貨に依存した経済圏でないので、税制面でも有利になるはずです。現行の法律では、マイニング収益は、必要経費を除いて利益扱いとなりますが、将来的には、優遇処置に期待できる分野です。

コミュニティが経済圏がを創る

このように、仮想通貨の魅力は、法定通貨だけだった経済の中に、新しい経済圏を作ることが可能になったというイノベーションがあります。

その経済圏のコミュニティーが成功するか失敗するかで、通貨の価値の尺度も測ることができます。そして、なによりも簡単に経済圏を作ってチャレンジできるというインセンティブが大きいと思います。

おそらく、これから、様々な形で、大中小の経済圏が仮想通貨によって作られていくのではないかと想像しています。

LINEで使える仮想通貨や、地方活性化のために発行される仮想通貨、アイドルを応援するための仮想通貨、ゲーマーのための仮想通貨など、これからありとあらゆる仮想通貨が発行されて流通していくのではないかと思っています。

社会貢献という価値

キーとなるのは、ユーザーのインセンティブの価値の変化だと思います。今までは、経済的なメリットが大きかったのですが、これからは、コミュニティーに参加できるという価値や社会貢献などのあたらしい価値感にユーザーがインセンティブを感じるようになって来ているタイミングとシンクロしていくのではないかと思っています。

仮想通貨は、間違いなく、お金を再定義するきっかにになりました。そしてこれから、経済的な価値観だけでなく、何かに貢献できるという価値観を生み出すことができると、仮想通貨が生み出した価値は計り知れないものになるのではないでしょうか。