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今から億り人になる方法!? 仮想通貨の「期待値」という考え方

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仮想通貨の期待値という考え方

仮想通貨には、億り人と言う言葉が流行したように、仮想通貨で一発当てて資産1億円を目指す!という投機的なブームが来ているように思う。

ブロックチェーンが社会を変えていくことより先に、やはり投機的な需要に火がつくのは、ある種自然な流れかもしれない。

イノベーションには数多くの試行錯誤、失敗や成功を繰り返しながら手探りで前に進んでいくからだ。

そのプロダクトを開発するためには、やはり原資となる資金が必要で、その調達が容易に出来る今は、最高の環境だと言えるだろう。

その過程には、開発者たちの夢や原動力となる熱量など、熱狂を駆り立てる物語が詰まっている。

ただし、誤解を恐れずに言うと、プロダクトの成功確率なんて、宝くじに当たるような確率くらいしかない。

今は、ホワイトペーパーに書かれた机上の空論となる理想だけで市場は期待値を基にして値動きを繰り返しているだけとも言える。

バブルが実需を創り出す

ブロックチェーンは、非中央集権型のサービスが価値の送付、保存を容易にすること。所有権の管理が簡単に行えること。改竄できないデータを公開出来ること。スマートコントラクトと呼ばれる信頼関係が必要ないトラストレスな取引が可能になること。それらが社会の仕組みを抜本的に変える可能性があると言われている。

だが、そのようなプロダクトがリリースされ社会に浸透するに至るのは、まだまだ当分先だろう。

 

つまり、今の仮想通貨市場は、「期待値」を基にして動いていると言える。それが、実需と結びついていないが故のバブルという表現になる所以だ。

ただ、今はバブルでも、プロダクトがリリースされ、実需が追いつけば将来はバブルではなくなる。

今は、将来こうなるであろうという思惑で、期待値の高い先物買いをしているに過ぎない。

個人的な感覚で言えば、今はバブルでも、将来は今の水準以上の実需が生まれるので、バブルではなくなるという考え方でいる。(将来更にバブルになるということは置いて置いて)

億り人のパターン

では、話を戻すと、億り人にどうやったらなれるか?を皆んな知りたいと思う。

ここでは、3つの億り人のパターンを例に挙げて、時間と投資金額、リスクの観点から解説していきたいと思う。

Aさんの場合

まず、始めに、億り人Aさんのパターンから。Aさんは、まだ世間が仮想通貨に注目する前に、初期に投資を始めた。投資金額は10万円程度。遊びの感覚なので、リスクは原資の10万円がゼロになるくらい。なくなっても良いと思える金額を投資した。

すると数年後、仮想通貨のブームがやってきて、気がついたら資産が1億円になっていた。

これは、実際に、数年前にビットコインの情報を聞いていて、次の投資機会であるイーサリアムのICOに投資していた人たちだ。投資金額10万円で1億円を達成していたことになるのである。

日本ではほとんどいないが、米国では、初期のビットコインへ投資する機会があった人物もこのパターンに当たる。

Bさんの場合

次に、億り人Bさんのパターンでは、2017年の初期に、仮想通貨ブームがやってきたトレンドをいち早く掴み、それに飛び乗った人たちだ。

Bさんは、仮想通貨の値上がりが急騰していることにチャンスを見つけたが、開始時は、すでに高騰し始めた状態であった。しかし、このブームはまだ続くと踏んで、遅れを取り戻すべく、投資金額を引き上げることで、リターンを得ようとした。投資金額は1000万円。取るべくリスクは高いが、リターンも大きい。ハイリスクハイリターンを狙った投資だ。

実は、このパターンで億り人になれたケースが一番多いのではないか。実際に、仮想通貨ブロガーのマナさんや、イケハヤ氏、与沢氏(彼は特殊だが)がいる。

Cさんの場合

さらに、億り人Cさんのパターンもみてみよう。Cさんは、投資金額が限られていることから、更にハイリスクな草コインという流動性の低い通貨で一発逆転を狙った。

投資金額は100万円。話題になりそうな銘柄を吟味して、上手く流行に乗りながらトレードを繰り返し、資産を倍々ゲームで増やしていった。

一歩間違うと、資産がゼロになってしまう過激な投資手法だ。また、ビットコインFXなどでも、レバレッジをかけたハイリスクな取引で波に乗り一気に、資産1億円を到達した。

このパターンは、テレビで億り人と呼ばれ話題になった人たちかもしれない。

時期、投資額、リスクのバランス

以上のように、仮想通貨投資には、参入する時期や、投資する金額、リスクの取り方が全く違ってくる。

ICOでも、昔は、1億程度の資金しか集まらなかったプロジェクトが多かったが、今は、スタートで50億はくだらない。つまり、もうスタート時点の価格から高騰しているのだ。

仮想通貨の単価が、1円だろうと100円だろうと関係なく、見るべきところは、集まった資金の総量、時価総額である。

当然、資金調達が少なかったプロジェクトの方が、その後の価格上昇の伸びしろが大きい。しかし、あまりにも注目されていて十分な資金調達を達成しているプロジェクトは、その後の価格の伸び代は低いことになる。言い換えると、市場はどんどん飽和状態に近づいていて、投資金額を上げていかなければ億り人を達成することは困難になってきている。

昔は可能性があった、皆んなが注目していない銘柄を探すといったことも、だんだんと難しくなってきているのだ。

まとめ

結論を言うと、今、短期的に、仮想通貨で億り人になるには、投資金額を上げることと、ハイリスクな投資をすることでしか達成できないと思う。時間とともに難易度が上がっているのだ。

また、下落相場はチャンスと思って投資するということも、いつ底打ちするかなんて分からない。これもリスクをとるということだ。

このように、短期的に利益を最大化する手法は、破産のリスクがとても高いので、実はオススメしない。

 

やはり、オススメする投資手法はAさんのような、なくなっても良いと思える金額を遊び感覚で投資するという方法だ。これは、短期目線でみると成果は表れないが、長期投資の目線で見ると、いつか投資が花開く時期が来るかもしれない。

プロダクトがリリースして社会に浸透するまでは、5年以上かかるからだ。仮想通貨の市場は余りにも値動きが激しいが、それくらいの長期目線で投資をしていくことが、精神的にもリスクのバランスとしても良いように感じる。仮想通貨で日常を振り回されないためにも、自分に合った投資手法をおすすめしたいと思う。