マイベアノミクス

ミレニアル世代のビットコイン資産運用ブログ

2018年4月 仮想通貨定点観測 今後のトレンド予想

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仮想通貨ユーザー属性

先日公開された仮想通貨取引についての現状報告では、年末年始に新規ユーザーと資金が大量に流れ込んでいたことが分かった。

また、世代別取引実績からは、20代から40代が中心で、投資単位も数十万円程度という状況であった。

 

メディアやブロガーの宣伝により、感度の高い若者世代が反応して、値上がりしていく状況であり、話題が広がっていく中で、上昇相場に乗り遅れないようにと連鎖的に新規ユーザーの買いが入りやすかった相場だったように思う。

また、テレビCMが放送されはじめたことで、宣伝の効果は大きく、一気に知名度が上がり、新規ユーザー獲得が加速した。

 

市況を分析すると昨年の相場は、一斉に、若年層が、単価も数十万円という小口が中心で、ビットコインを中心に、コインチェックの銘柄が中心に買われていた。

 

現在、日本は仮想通貨の市場として世界から注目されるようになっている。日本ユーザーの取引実績は、中国が規制をかけた後、メインプレイヤーが交代するように、世界の仮想通貨市場に影響を与えた。

 

しかし、驚くべきことは、流入する資金の単価が数十万単位という比較的少額だったにも関わらず、市場に大きな影響を与えたことだ。ユーザーの増加のスピードが早かったのもあるが、仮想通貨市場は、現状まだまだ規模が小さいため、少しの資金でも急激に流入すると相場に与える影響は大きいと言うことだろう。

 

また、ビットコインが仮想通貨市場の時価総額の過半数を占める程に、一部の銘柄に偏りが見られる。

アルトコインに関しては、数も多いながら、時価総額自体が少なく、少額の資金の流入で大きく価格が変動するものがほとんどだ。

 

要するに、昨年度は、若年層を中心に、投機的な資金が流れていたと憶測することができる。ギャンブル寄りの短期的な資金である。

機関投資家の特性

しかし、最近では、ジョージ・ソロス氏のような著名な投資家や、大口機関投資家のファンドが参入を表明していることで、また違った種類の資金が、仮想通貨市場に流れてくるのではないかと推測できる。

 

今までは、投機的な目線で選別されてきた銘柄だが、大口投資家が選ぶ銘柄は、また違ったものになるだろう。もちろんだが、草コインと呼ばれる底位の銘柄は彼らには選ばれないだろう。

比較的、流動性がある上位の仮想通貨であったり、実績のある長期投資向きの銘柄が選ばれるのではないかと思っている。

仮想通貨はかなりの数が増えているが、大口投資家が選びそうな銘柄の候補は実はそんなに多くない。

 

それにしても、仮想通貨市場は、株式市場と違って、機関投資家にとっては畑違いの市場と感じていることだろう。仮想通貨は、元に法定通貨や中央集権型の市場に対してのカウンターカルチャーの思考を持っているアナーキーな存在であると言えるからだ。

 

そう考えると、あまり過激なビットコイナー的思想で銘柄選びはされないようにも思う。比較的、中央集権的な実体のある企業体が発行している仮想通貨が好まれるのではないかと思う。

また、投資家の説明責任も発生することから、違法性や起訴リスク、規制のリスクが高い銘柄は選ばれにくいのではないかとも感じる。

機関投資家が参入してこようとしている状況は、取引所の安全性であったり、野ばなしだった規制の整備が整いつつある状況を察して、前向きに投資できる環境が整ってきたからだと思う。

 

何れにしても、大口機関投資家が仮想通貨市場に本格的に参入してくると、その豊富な資金量から影響は甚大である。選ばれる銘柄も変われば、上位の仮想通貨の顔ぶれも今までとは、全く違ったものになりそうである。

仮想通貨トレンド予想

仮想通貨のトレンドは、驚く程のスピードで変化していく。過渡期の混乱と熱狂の中で、市場参加者も生き残る者、脱落していく者と明暗が分かれる。

短期的な目でみれば、価格変動の激しい不安定な市場のようにも思えるが、長期トレンドを見ると驚くべきスピードで成長している。

暴落もしょっちゅう起こっているし、それを超える上昇がずっと続いてきた。

 

そんな、まだ未熟な市場だけに、今は長期的に成長する銘柄選びを慎重に行うことが大切なように思う。

プロジェクトの進捗状況や、プロダクトがあるかどうかなど、調べるポイントはいくつかあるだろう。

まだ、ホワイトペーパーに書かれていることの数パーセントしか達成できていないプロジェクトがほとんどなので、投資判断なんてしようがないかもしれない。

だが、雰囲気で買われる局面は終えてきたと感じる。どれを買っても値上がりするフェーズから、生き残る銘柄を選別しなければならない難しい局面に直面している。

しかし、これから暴落から復活する銘柄は、必ずあると思う。

今は、総悲観の中で下がりすぎている銘柄を見つけ、正しい評価で長期的に投資する銘柄を探す時期だ。正しい銘柄を選んでいれば数年後、大きく成長する企業となっているかもしれない。