仮想通貨は知名度!インデックスが次のブームの火付け役
仮想通貨市場がお通夜でございます。連日つらい。
こんなに長い下落トレンド初めてだよね。ほんとつらい。
ですが、気を取り直して、いつかはくるはずのトレンド転換について考えてみたいと思います。
上昇へのトレンド転換
ズバリ、トレンド転換には、新しい投資家の参入による資金流入が必要です。
それも大口の機関投資家の存在です。
しかし、ハッキングによるサイバー犯罪が続いている今の状況で、彼らが簡単にGOを出せるとは思えません。
富裕層も新しい資産クラスとしての仮想通貨を理解し始めていますが、彼らの動きはいつも慎重です。
そして、リスクを冒してまで、ハッキングの恐れのある仮想通貨取引所に多額の資金を運用しようとは思わないでしょう。(個人でちょっと買って見る程度なら、取れるリスクですが)
つまり、新規参入を阻害している大きな要因は、仮想通貨取引所のGOXリスクです。
最悪の場合、取引所が、ハッキングで仮想通貨を盗まれるGOXが起きたとしても、顧客の資産は「資産の分別管理」が行われているので、問題ない。そして取引所間での互助保険に入っているので、どこの仮想通貨取引所が破綻したとしても、顧客資産は保健システムで支払われる。このような準備が万端に行われているという約束がなければ、まず大口の資金流入は無理でしょう。
ちなみに証券会社では、顧客資産の分別管理、互助保健は当然行っています。今の仮想通貨取引所には投資家保護の法律も何もなく投資は自己責任の一言で片付けられていることが現状です。
過去に、山一證券という証券会社が破綻した時も、この約束事が守られていたので、預け入れられている顧客資産の証券はきちんと返却されました。問題があったのは、倒産により山一證券自身の株株券の価値がなくなったということです。いち株式会社の倒産ということですね。
大口機関投資家参入は何時?
ちょっと話がずれてきましたが、本題としては、トレンド転換して大口機関投資家の参入のケースを考えていきます。
その場合、彼らはどんな銘柄を購入するでしょうか?
基本的に、十分資産を築いている富裕層はリスクをとりたがりません。むしろ考え方としては逆で、リスクを避けて資産を守る投資をします。
その手法が分散投資によるリスク管理で、代表的な金融商品が、インデックス指数連動型と呼ばれるものです。
インデックスとは、日経平均、TOPIX、ダウ工業株、S&P 500、不動産REIT、様々な金融商品の指標をもとに、価値を算出する金融商品です。
これは、現物で仮想通貨を持つのではなく、間接的に仮想通貨へ投資することになります。インデックスで作成された銘柄を仮想敵に持っている状態になります。
ここで重要なのは、インデックスに組み込まれる銘柄か否かということです。
この審査はとても厳しいものなので、草コインという銘柄はまず取り扱われません。主要な知名度の高い仮想通貨がメインで運用されると思われます。
インデックスファンド流行の兆し
例えば、コインベースの子会社のファンドが運用予定のCoinbase Index Fundはビットコイン、イーサリアム、ビットコインキャッシュ、ライトコインが組み込まれます。最初は認定投資家向けに販売され、のちに一般投資家へも解放される予定です。
NASDAQも仮想通貨のインデッックスを始めようとしており、スタートは、上位銘柄中心とした構成でのNASDAQ仮想通貨インデックス指標が作られようとしています。
また、Facebookへの投資や、仮想通貨の大量保有で有名なウィンクルボス兄弟が申請しているビットコインETF上場への期待も今後の重大なイベントになるでしょう。
また、これからは仮想通貨取引所が独自の仮想通貨インデックス連動型のトークンの販売を行う流れが来ています。DEXでもこのようなインデックスのまとめ売りが始まろうとしています。
インデックスの利点として、取引所単体でのハッキング被害は受けにくいこと、仮想通貨取引所だけでなく、証券取引所にも市場が解放される可能性があること、流動性が確保されること、複数の銘柄を頻繁に売り買いしなくて良いので手数料が安く済むことが期待できます。
これらのことから、仮想通貨インデックスファンドは、大きく価格が下落しにくい、51%攻撃を受けにくい上位銘柄の構成が中心となりリスクを極力へらした保守的な運用から始まると想定されます。
まだまだ仮想通貨に興味を持って新規参入しようと思っても、ビットコイン、イーサリアム、リップルなどメジャーな銘柄以外知られていることは、なかなかありません。
投資家が、まず何を購入するのか?どういった銘柄からスタートするのか?といったことは、インデックスに新しく組み込まれていく様子を観察していればだいたい理解していけるのではないかと思います。
一般投資家は、日経平均や、ダウ指標を元に、銘柄を知っていくように、インデックスに組み込まれることで、その銘柄自身の知名度が上がっていきます。やはり、誰にも知られない銘柄よりも、皆が知っている銘柄に投資しようと思うのが一般的ではないでしょうか。
このインデックスファンドが次のムーブメントとなることで、仮想通貨のメジャー金融商品への階段を順調に上がっていくのではなかと思います。