マイベアノミクス

ミレニアル世代のビットコイン資産運用ブログ

ビットコインはこれからどうなってしまう!?投資家、政府、銀行、企業の隠れたホンネ

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相場

ビットコインの価格が急降下している。

昨年のビットコイン相場の急激な価格上昇とは対照的に、一気に下落局面へと突入しているように見える。今後どこで価格は底打ちするのだろうか?

 

これは、昨年の異常な価格高騰がピークに達したところで、コインチェックのハッキング問題、規制の影響などネガティブな話題が続発したことで、投資家たちが、一気に利益確定に動いた影響によるものだろう。

また、納税のための確定申告を行なった者は、国税局が仮想通貨は雑所得扱いと見解を示したことで、最高で約50%の含み益への課税が確定した。納税のための円への換金を経験することで、仮想通貨の税制面の優遇はなく不利であることが体感された。規制が投資家たちの熱を一気に冷まし始めている。

 

現在の政策では、仮想通貨はハイリスクな投資であるにも関わらず、年をまたいだ損益通算もできず、税優遇もない。リターンも税金によって高額課税されていくという散々な状況だ。

 

しかし、ここで冷静になってみると、投資家から見た仮想通貨と、政府から見た仮想通貨、銀行から見た仮想通貨、企業からみた仮想通貨では、それぞれのポジションによって考え方が全く違うことがわかる。

それらの点をまとめて、分析していくことが将来の仮想通貨のあり方を占うのではないかと思い各部門の思惑などを予想してみる。

投資家

現在市場参加者は、一般個人投資家、一部ベンチャーキャピタル。投資銀行などの大口機関投資家は様子見がつづく。

相場は依然、投機色が強く、ギャンブルに近い感覚での短期間の時間軸取引が主。時価総額の低い草コインでの一括千金や、FXでのレバレッジ取引で短期利益を狙う取引が多い。

相場を安定させるためには、機関投資家参入や、ビットコインETFの承認が必要だが、価格変動の激しさがリスク要因。規制が整っていない状態では投資事業として動きづらい。様子見が続く。

政府

世界中で、各国政府の見解が分かれる。禁止する国家と規制により税収を得ようとする国家と2極化の動き。

事実上禁止は困難だと思われ、規制により新たな税収源を育てる方向で調整が進んでいるよう。

しかし、通貨発行権を脅かす存在にはしてはならない。的確に規制をしながら、ブロックチェーン技術だけを育てていきたい。

ゆくゆくは、法定通貨にブロックチェーンが利用できるか研究していきたい。

 

現状、投機対象となっている市場は混乱を招くことを危惧。より投機色の強い詐欺的なものから規制をかけて、ひとまず投資家保護を優先する。

銀行

国際送金業務のコスト削減として、ブロックチェーンの実用実験を検討。ビットコインは銀行と敵対する仕組みだが、ブロックチェーン技術には興味がある。

しかし、競合との情報共有などは行いたくないので、独自の技術開発を進めていきたい。時間はかかるが研究対象なのには変わりはない。

規制に関しても政府と意見調整をしていきたい。

企業

新しい市場に新規参入して収益を稼ぎたい。主に、取引所、マイニング事業者など。ウォレットアプリ開発、メディア運営なども。

ICOによる資金調達に挑戦する企業も。

政府による規制など不透明な状況だが、先行者利益を得るため見切り発車をしながらも、金融庁など当局との話し合いを建設的に進めている。

事業を拡大していくためには、法的な問題をクリアしながら社会的に認められるサービスとして運営していく責任がある。

まとめ

仮想通貨の市場は急拡大しているにも関わらず、その成長スピードに整備が追いついていない格好だ。特に、法律面では不透明な状況が続く。

詐欺や、トラブルも多くひとまず悪質な業者を取り締まる規制で投資家保護を早急に行うことが政府の役割になっている。

 

銀行は業務の合理化、政府は税収、企業は新規事業による利益を創造していけるよう、双方が話し合いを進め、明確なルールづくりを調整していく段階に入っている。

また、個人投資家は、法律整備が整うまでにも、詐欺やトラブルに巻き込まれないよう、自身で情報を収集してリテラシーを高める必要がある。

投資家自身も、損失を回避するためには、ビットコインをはじめとする仮想通貨の役割やプロジェクトの中身をきちんと理解した上で投資する心がけが大切だ。

 

ビットコインも誕生から9年、アルトコインも1年から3年くらいの歴史しかないものがほとんどだ。

注目が集まりはじめた市場とはいえ、まだまだ未発達の歩き始めた赤ちゃんのようだと思っても良い市場である。

まだまだ、社会を変革するようなサービスや商品は机上の空論でしかない。これが、実用段階に入るまで、5年以上のスパンでみないといけない。

個人、国家、企業をこれほどまでに巻き込んだ仮想通貨、ブロックチェーン技術の熱気はそう簡単に消えることはないだろう。

 

だからこそ、これからも波乱や乱高下を何度も経験していくと思う。そして、成長し長期的には定着していくものと思っている。

ぜひ長期的視点で、新しい技術が革命を起こし、社会を変革していく様子を楽しんでほしいと思う。