値上がりする銘柄とは！？「美人投票」という心理戦

投資をする目的は値上がり益を狙うこと。これに尽きます。

そのためには、情報分析、企業リサーチ、売上高、期待値などの指標を元にしてどの銘柄が上がるかを予想しなければなりません。

そして、有望なプロジェクトを発見して投資して値上がりを待つ。

しかし、業績が良いのにも関わらず、一向に値上がりしないことってありませんか？

自分が必死になって情報収拾してコレだ！と思う銘柄を選んだつもりなのに・・反応が全然ない・・

それは市場で評価される銘柄と自分が評価する銘柄には必ずズレが発生しているからです。

実はこれ、美人投票という人間の行動心理に関係しています。

例えば美人コンテストを開いた場合、単純に「一番美人だと思う人に投票して下さい」と投票を行うと、平均的な美人が選ばれます。

しかしこの投票にインセンティブを設けて「一番美人を選んだ人には報酬が与えられます」とすると思いもよらない人物が選ばれることがあります。

これはつまり。報酬が欲しいために人々が皆んなの顔色を伺いながら他人の評価を予想し合った結果なのです。

つまり、自分の判断よりも、世間の評判に注目が集まるという理屈ですから、ニュースに取り上げられて話題になっている銘柄、流行に乗っている銘柄が評価されやすいと言えます。

しかし、それ自体は実態が伴わないことも多いので、一時的な急騰を見せて、その後話題性がなくなり価格が下落していきます。

このように、投資に必要なのが、市場の動向を伺う連想ゲームのようなところがあり、投資家たちの心理戦が繰り広げられています。

そこで予想が難しいのは、自分の評価ではなく、他人の評価を予想するということです。皆が同時に予想し合っている中で一体何が選ばれるのかを導き出さなければなりません。

それには、どこまでも客観的に市場を見れる冷静な精神状態が必要なのです。

つまり、自分が一生懸命になるほど銘柄には特別の思い入れが生まれ「絶対値上がりするはずだ！」と冷静な判断が出来ない状態になってしまいます。

銘柄に惚れるなという格言がありますが、それは売却するタイミングを見定めないための冷静な目を持てという意味なのです。

このようなトレンドに乗ったトレードをするアクティブな投資運用は上手くいけば平均以上のパフォーマンスを得ることができます。

しかし、冷静な精神で売り買いを見定めるセンスと判断は至難の技でしょう。

そこで、長期的に安心して持てる銘柄とアクティブにトレードする銘柄とを組み合わせることで、安定した運用利回りを期待することができます。

投資についてのスタンスは人それぞれですが、自分に合った運用プランを理解して精神的にもバランス良く運用していくことも大切な心構えでないでしょうか。

ぜひ皆さんも自分だけの投資スタイルを見つけて下さいね。

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